本日は、家の顔にもなる外壁についての記事です。

外壁はその種類によってかなり家の印象が変わります!

そして、コストやメンテナンスの頻度も大きく変わります。
家づくりにおいて、重要なポイント!
ハウスメーカーによって選べる外壁が限られる場合もありますが、外壁は外観を決める重要な要素であると同時に、維持費にも関わってきますので、事前によく検討する必要があります。
最後までどうぞお付き合いください。
外壁にはどんな種類があるの?
外壁の種類は主に次の7つに分かれます。
- 窯業系サイディング
- 金属系サイディング
- 樹脂系サイディング
- 木質系サイディング
- モルタル
- タイル
- ALC
我が家の外壁は積水ハウスオリジナルである、ベルバーンを採用しています。
ベルバーンはサイディングでもタイルでもない、上記に挙げたどれにも属さない外壁です。
ベルバーンについては他の記事で詳しく解説していますので、興味のある方はこちらもどうぞ。
窯業系サイディング
窯業系サイディングとは、セメント質と繊維質などの原料を板状に形成したものであり、近年の住宅では最多の外壁です。
- コスト・機能性・デザイン性など、総合的に優れており、色柄も豊富
- 施工が比較的容易
- メンテナンス頻度が高くなりやすい
- 熱をためやすい
- 継ぎ目に使用するコーキング材の経年劣化が弱点
金属系サイディング
金属系サイディングとは、金属板を成形・加工して柄付けし、断熱材で裏打ちしたものであり、近年よく見かけるガルバリウムなどがこの金属系サイディングに当てはまります。
- ひび割れや凍害に強い
- 軽量なので耐震性が高い
- 断熱性や防音性に優れている
- デザインがモダン
- 施工しやすい
- 金属板の種類によって耐久性やコストに大きな差がある
- コストは窯業系サイディングに比べるとやや高い
- 傷や経年劣化によって錆びが生じる可能性がある
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングとは、塩化ビニル樹脂が使用されたサイディングです。
- 重量は窯業系サイディングの約1/10と非常に軽量
- 耐久性や耐候性に優れ、寒さや酸性雨にも強く、ひび割れしにくい
- 基本的に再塗装・継ぎ目のコーキング不要で、メンテナンス性が非常に高い
- 耐火性能がなく、単色でカラーバリエーションが少ない
- 取り扱う業者が少なく、他のサイディングと比較しコストが高くなりやすい
木質系サイディング
木質系サイディングとは、素材に無垢の木材を使用したサイディングのことであり、一般的には表面に塗装を施しています。
- 無垢の木材に不燃処理を施すことで、防火性や耐火性、耐久性を備えられている
- 断熱性に優れ、自然ともよく調和し、木の温もりを感じて暮らせる
- 他の外壁材よりもメンテナンスコストがかかる

サイディングだけでこんなに種類が!!
これは悩んじゃうね…。

サイディング以外にも外壁に種類はあるよ!
残り少し、見ていこう!!
モルタル
モルタルとは、砂とセメントと水を混ぜ合わせた材料のことを指します。
- 十分な防火性があり継ぎ目がないので、どんな形状の外壁にも対応できる
- 仕上げの工法によって多彩な表情を演出できる
- 職人の手作業による現場施工になるため、仕上げや耐久性に大きな差が出る
- ひび割れしやすい→雨水が浸入し腐食や雨漏りを引き起こす危険性があり、補修が必須
タイル
タイルとは、粘土を主成分とした原料を板状にして焼き固めた外壁です。
- 傷、汚れ、紫外線に強く耐久性が高い
- 塗り替え不要でメンテナンス頻度も低い
- 高級感がある
- 初期費用が高い
- 目地が劣化しやすい
- 耐震性が低い
- 浮きやひび割れ、剥離等が起こる可能性がある
ALC
ALCとは、ケイ酸質、石灰質、アルミニウム粉末を主原料とし、高温高圧で蒸気養生された軽量気泡コンクリートパネルのことを指します。
- 耐久性が高い
- 軽くて耐震性に優れる
- 断熱性・耐火性・防火性が高い
- 遮音性・調湿性にも優れている
- 水に弱く、防水性の高い仕上げをする必要がある
- コーキングからの雨漏りのリスクがやや高い
- コストが高い

積水ハウス軽量鉄骨住宅に使われているオリジナル外壁
「ダインコンクリート」はこのALC!!
外壁を選ぶためのポイントは?
多くの種類がある外壁。
どのような基準で選んでいくべきか、わからなくなりそうですよね。
基本的には、以下のポイントで考えていくことをオススメします。
- デザインや質感が好みか
- メンテナンスのしやすさ(頻度やその費用)
- 経年でどのように変化していくのか
- イニシャルコスト
デザインや質感が好みか?

外壁は家の外観の大事な要素の1つとなるので、まずは見た目の好みで考えていきましょう。
高級感のある外観を目指すならタイルや石張り、自然溢れるログハウスのような見た目にしたければ、木質系サイディングにするなど、外観によって家の印象が大きく変わってきます。

ただし、ハウスメーカーによって外壁が決まっている場合も!
選択肢が少なく、好みと合わない場合もあるかも…。

ハウスメーカーを選択するタイミングで
外壁も調べておくと良いね。

私たちが建てた積水ハウスもそうですが
セキスイハイムや一条工務店も外壁が特徴的です。
長く住む家だからこそ、好みに合った外観を目指しましょう。
メンテナンスのしやすさは?
定期的な塗り替え等が必要かどうかにより、メンテナンスコストは大きく変わります。

塗り替え不要の外壁でも
目地のメンテナンスが必要な場合が多いので
その点は注意してね。
経年でどのように変化していくのか?
新築当初はどれを選んでもきれいな外観になりますが、どうしても経年変化は避けられません。
吹き付けやモルタルの外壁は、ひび割れが気になるかもしれません。
白い外壁はとてもきれいですが、雨だれや汚れがより気になる可能性もあります。
長く住む家だからこそ、経年変化を感じにくい外壁を選択するのも良いでしょう。
イニシャルコストは?
外壁は面積が広いため、選ぶものによってコストがかなり変化します。
イニシャルコストをかけるか、メンテナンスコストをかけるか、どちらもメリット・デメリットがあります。
外壁色を選ぶためのポイントは?
外壁色も外観にとって重要な要素です。

色を選ぶための大切なポイントを紹介します!
とにかく実例をみて選ぼう!
カタログの写真や小さなサンプルを見てもよくわかりませんし、家全体として見ると印象が大きく異なります。

クロスと同じ!!
サンプルでいくつかの色や柄に絞り、その外壁を使っている実例を見に行って決めることをオススメします。
天候や時間帯によって同じ色の外壁でも印象が変わりますので、できれば何度か足を運んでみると更に良いかもしれません。
私たちはベルバーンの種類や色でかなり悩んだのですが、積水ハウスの分譲地を営業マンに紹介してもらい、たくさんの家の外壁を見比べて検討しました。

何軒も外壁を見比べたことで
納得して決めることができました!
外壁は家の顔!後悔なく選んでいこう
外壁ひとつとっても、考えるポイントがたくさんありますよね。
目先のコストも重要ではありますが、長く住む家だからこそ、
- メンテナンスや経年変化など長期的な目線で考える
- 小さなサンプルだけではなく全体のイメージを把握して考える
- そのためにも実例をできるだけ見て考える
といったことも意識することが重要ではないでしょうか。

せっかく建てる家です!
外観も好みにしたいですよね。

ポイントを理解して、後悔なく選びましょう!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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