家づくりにおいて失敗しやすいのが「収納」です。
収納が足りなかった、使いにくい収納になってしまったなど、様々な後悔が生まれやすい部分でしょう。
家づくりにおいて、どうしても設備やインテリアなどに目がいきがちです。
しかし、生活するうえで収納は重要ですし、どんなに素敵なインテリアにしても、モノが雑然としていてはおしゃれな空間とは程遠くなってしまいます。
この記事では、収納で失敗しないように「収納スペースがあると便利な場所」と「収納場所に困りやすいモノ」さらに「収納を作るうえで知っておきたいポイント」を紹介しています。
整理収納アドバイザーのひらこが考えています!!
最後までどうぞご覧ください。
収納スペース、ここに作ると便利!
まずは、間取りから考える「ここに収納があると便利!」な場所を紹介します。
すべての場所に収納を作るのは難しいですが、収納を考えるときには「使う場所の近くに」が大原則です。
自分自身と家族のライフスタイル等を考えながら、どの場所に収納を優先的に作るのかを考えてみましょう。
玄関まわり
靴やコート類、傘はもちろん、子どもの外遊びのものやベビーカーなどの大きいものも入れておく必要があるかもしれません。
リビングまわり
リビングで使うものを収納できるスペースがあると、リビング全体がすっきりと見えます。
たとえば家族みんなが使う文房具や工具、電池などのこまごましたもの、内服薬や湿布などの薬類などですね。
家族みんなで使うもの、そして使う頻度が多いものはリビングまわりに収納しておくと良いでしょう。
更に、忘れてはいけないのが書類の収納場所。
家を建てると多くの契約書等の書類が必要になります。
それ以外にも、保険証券や税金関係・年金関係など保管しておく書類も数多くあります。
確認したり使用するのは多くがリビングになるので、できればリビングの近くに収納できると良いでしょう。
キッチンまわり
食器や調理用具の収納はもちろんですが、お米や飲み物のストック、常温で保存する食品や調味料などを収納するスペースが必要になります。
まとめ買いをしたりふるさと納税を活用する家庭の場合には、特にこのスペースをしっかり確保しておくことをオススメします。
水まわり(洗面所・お風呂・トイレ)
水まわりも洗剤などのほか、シャンプーやリンス、化粧品類などのストックを置いておくスペースとなります。
広いスペースを確保するのは難しい場所ではありますが、収納できないものはどうするか(モノを持たないようにするのか、それとも他の場所に収納するのか、収納するならどこに収納するのか)を考えておくと、住み始めてからラクになります。
外まわり
忘れてはいけないのが外まわりの収納です。
まず、北国などタイヤ交換をする地域の場合にはタイヤを置くスペースが必要です。
その家庭によってどんなものを持っているか様々ですが、たとえばこのようなものを外まわりに収納することとなります。
物置を設置するのか、それともビルトインガレージの中に収納するのか、その点も様々ではありますが、いずれにしても何を収納する必要があるかを考えておきましょう。
収納する場所に悩みやすいモノってなに?
今度は、収納するものから考えてみましょう。
いざ生活し始めるときに「これ、どこに置こう?」となってしまいがちなものを紹介します。
ごみ・古紙・ダンボール
意外に悩むのがごみの置き場所。
カップボードにごみ箱がついているものもありますが、それだけでは足りない場合が多いので、ペットボトルや古紙などのごみの置き場所に悩んでしまうケースもあるのではないでしょうか。
そして、ネットショッピングを活用する家庭の場合、ダンボールをリサイクルに出すまでの置き場所に困ることも多いかもしれません。
掃除用品
掃除用品も意外に置き場所に困るものです。
掃除機のほか、クイックワイパーやコロコロ、雑巾など掃除グッズをひとまとめにしておけるスペースを作っておくと、生活するうえで便利かもしれません。
ストックの日用品
ストックの食品などはキッチンまわりに収納しようと考えやすいですが、意外に困るのがかさばる日用品の置き場所。
ティッシュペーパーやマスク、子育て世帯の場合はおむつやおしりふきなどが当てはまるのではないでしょうか。
防災グッズ
災害が多い日本に住むうえでは、防災グッズを準備している家庭もあるのではないでしょうか。
ただ悩むのが、揃えた防災グッズをどこにどのように置いておくか。
防災グッズは一般的に、すぐに持ち出せる玄関などを中心に置き場所を考えるのが良いと言われています。
さらに、家具が倒れたりなどしても取り出せるように、分散させて収納するのが良いとも言われています。
収納スペースをこれらをふまえて収納場所を検討していく必要がありそうです。
収納を考えるうえで知っておきたいポイントは?
じゃあ最後は、収納のポイントってなんだろう?
「広いスペースを1か所」より「狭いスペースを数か所」
広いスペースの収納が1か所あると安心!と思いがちですが、実はただっぴろい収納スペースは意外と使いにくいことも多いのです。
空間を効率的に使うには収納用品が必要な場合も多く、空間を区分けして収納を考えるのは大変だったりもします。
広いスペース1か所より、狭いスペースを数か所の方がそのスペースで必要なものを取り出しやすく収納できるのです。
奥行きが広すぎても使いにくい
同じように、奥行きが広いのも意外と使いにくいものです。
奥行きが広いと「手前」と「奥」にスペースを区分けする必要がありますし、どうしても奥のスペースは取り出しにくくなってしまいます。
棚はできるだけ可動できるものに
棚が可動できると、収納するものに合わせて棚の高さを変更できるので、スペースを効率よく使うことができます。
確実に入れるものが決まっているのであれば、それに合わせた棚で十分ですが、入れるものが変化していく可能性がある場合には可動棚の方が使い勝手が良いでしょう。
大原則は「使う場所の近くに収納を作る」
何度かお伝えしてきていますが、大原則は「使う場所の近くに収納を作る」ということです。
人間みんな面倒くさがりなんです。
使うときは「使う」という目的があるので、遠かったり出しにくいなど面倒があっても、「使う」ために出します。
でも、使い終わったら「しまう」ことに目的はありませんので、面倒だと片づけたくなくなってしまいます。
その結果、出しっぱなし、となってしまうんです。
かと言ってすべてのモノを近くに収納できない場合もあります。
その場合は、「よく使うモノこそ、使う場所の近くに収納」という、使用頻度を考えてみてくださいね。
忘れないでほしい「広ければ良いわけではない!!」
せっかくの注文住宅だからこそ、収納スペースは広く!!!!
そう思う方もいるかもしれません。
ですが、広ければ広いほど良いわけではありません。
なぜなら、「広いから」とモノをどんどん増やしてしまえば、いつかは溢れてしまうからです。
限られたスペースを大切に、有効に使うためには、「使っているモノ」を収納しましょう。
何年も使っていないモノやもう劣化しているモノは手放す!という気持ちも大切です。
新居に持っていきたいモノか?で考えよう!
収納は後悔しやすい!しっかり考えて決めていこう
せっかくの家づくり、収納も含めた間取りをどうするかは非常に重要なところですよね。
収納に限らず、家づくりはどうしても後悔が生まれやすいもの。
だからこそ、事前にできることはしておいて、できる限り後悔が少ない家づくりを目指しましょう!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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