家づくりにおいて決めることのひとつに、駐車スペースをどの程度の広さにするのか、どのような種類のものを設置するかという問題があります。
駐車スペースの広さは土地や家の大きさにも関わりますし、駐車スペースの種類によってコストが大きく変わります。
北国で積雪地の我が家は、2台分のカーポートを設置しました。
実際に1年以上住んでみて感じていること、メリット・デメリットを改めて考えてみました。
最後までお付き合いいただければ嬉しいです。
駐車スペースの広さ

そもそも、自動車1台分を駐車できるスペースはどの程度必要かご存知でしょうか。
国土交通省の指針では、普通自動車1台が駐車できるスペースは、幅2.5m✕長さ6.0mと定められています。この広さは約4.5坪分であり、当然2台・3台とスペースを確保すればそのぶんの土地が必要となります。
限られた土地のなかで駐車スペースを作る必要がありますので、そのご家庭の考え方や車の持ち方、生活の仕方を考えながら、適切な広さの駐車スペースを考えていきましょう。
たとえば
・そもそも車は使う?
・何台使うのか?
・今は1台でも将来的に(共働きになるなど)2台持つ可能性は?
・車で来る可能性のある来客は?
・近隣の駐車場を使用することはできる?
などですね。
家は基本的に何十年も住むため、現在だけではなくできる限り将来のこともイメージしたうえで考えていくことをオススメします。
駐車スペースの種類
・青空駐車場
・カーポート
・独立ガレージ
・ビルトインガレージ
青空駐車場

青空駐車場とは、文字通り屋根のない駐車場です。
- 設置費用が安い
- 駐車スペースの確保がしやすい
- 車高を気にする必要がない
- 見通しがよく出し入れが楽
- 車が雨や雪で車が濡れたり、埃などで汚れる
- 飛散してきたもので傷が付く恐れもある
- 雪かきが大変
- 夏は車内がかなり暑くなる
- 乗り降りするまでに雨や雪で濡れてしまう
カーポート

カーポートとは、柱と屋根だけで作られている簡易車庫のことです。
アルミやスチールなどの金属製の柱を建て、その上に屋根が設置されます。
壁がないので、車を完全に覆う車庫よりは簡易的なものになります。
- 車を雨風、雪、紫外線、鳥の糞などから守れる
- 車への乗降時に、雨や雪で濡れにくい
- 玄関・駐車スペース周りの除雪範囲が減る
- ガレージより工期が短く費用が安いことが多い
- 車庫と比べて圧迫感が少ない
- 夏も車内が暑くなりにくい
- 駐車や乗り降りに柱が邪魔になりやすい
- 存在感があり外観の邪魔になることもある
- 設置場所によっては玄関まわりが暗くなる
- 雨風などを完全に防げなく汚れることもある
- サイズによっては車種が限定される
独立ガレージ

独立ガレージとは、居住用の建物とは別の場所に建てられたガレージ専用の建物のことです。
- 防犯性が高い
- 車を雨風、雪、紫外線、鳥の糞などから守れる
- 設置するために広い敷地が必要
- カーポートより予算が必要
- 荷物の上げ下ろしが大変
- 乗り降りするまでに雨や雪で濡れてしまう
- サイズによっては車種が限定される
ビルトインガレージ

駐車スペースを建物の内部に組み込んだものをビルトインガレージといいます。
基本的には1階に駐車スペースを作り車を格納しますが、敷地が道路よりも高いときには、地下室になることもあります。
- 防犯性が高い
- 車を雨風、雪、紫外線、鳥の糞などから守れる
- 車への乗降時に、雨や雪で濡れにくい
- 夏も車内が暑くなりにくい
- 車のメンテナンス等のスペースにもでき、物置スペースも兼ねられる
- 家から車で出かけやすい
- 敷地が狭くても駐車スペースを確保できる
- 1階のスペースが減る
- 車の排気や騒音が気になる場合がある
- 2階リビングにするなど、間取りに工夫が必要
- 建築費が高くなる
- 延床面積に含まれ、固定資産税評価の査定対象となる
- サイズによっては車種が限定される
我が家のカーポート、良かった?それとも後悔?

我が家がカーポートを選択した理由と
実際に生活してみた感想をご紹介します!!
カーポートを選択した理由は?
我が家がカーポートを選択した理由は以下の通りです。
・冬の除雪の負担を少なくしたい
・玄関から駐車スペースの動線が良く、かつ濡れずに乗り降りしたい
・2台分の駐車スペースは確保したい
・コストはあまりかけたくない
・1階に生活空間(リビングや水回り)が欲しい
以上のことから、2台分のカーポートとして玄関から濡れずに行けるような動線に駐車スペースを作ることとなりました。
カーポートの種類は、デザイン面も含め多くの種類があります。
ですが、耐積雪タイプのものは限られてくること、特にこだわりはなかったことなどから、設計士さんが選んだ商品で色のみを選択しました。
三協アルミの商品で、耐積雪150cmのカーポートを採用しました。
三協アルミの公式サイトはこちらです。
興味のある方はぜひご覧ください。

カーポートは良かったのか?後悔なのか?

動線を良くしたことは
大正解でした!!!
雨や雪に濡れずに車に乗り降りできるのは、本当に採用して良かったポイントです!
ちびひらを連れての買い物など、小さな子どもがいると乗り降りに時間がかかってしまいます。
雨や雪に濡れずに、すぐに家の中に入れることはとっても楽だと感じています。
また、今はインターネットでの買い物は多く、ダンボールの処分が必要なご家庭も多いのではないでしょうか。
我が家はダンボールをリサイクルできる場所へ車で持っていきますが、玄関から車への動線が良いためダンボールの運び出しも苦ではありません。
大きな買い物も同様です。
すぐに家の中に入れられるので、まとまった買い物も大変だと感じなくなりました。

あと、屋根があるのも
良かったポイントだよね。
積雪地の我が家。
昨シーズンのドカ雪は本当に大変だったのですが、それでもカーポートがあるぶん除雪の負担は少なかったのではないかと感じています。
耐積雪150cmでもそれ以上の積雪となってしまったため、破損するのでは…などの不安はありましたが…。
夏の暑い日でも、カーポートが日除けとなるため車内が暑くなりすぎないのもメリットとして感じています。

そしてもちろん、後悔ポイントもあるんだよね…
我が家の周りには公園や青空駐車場があります。
周囲からの砂埃で車が汚れてしまい、放っておくとかなり汚くなります。カーポートだとやはり十分に車を守ることができないと痛感してしまいます。
また、一度ですがカーポート内に不審者が侵入したことがあり、防犯面を考えるとビルトインガレージのほうが良かったのでは?と感じることもあります。

コストや土地の広さも関係あるので難しいですが…
希望はビルトインガレージ!!
駐車スペースは毎日の生活にも関わるポイント!よく考えて検討しよう
車をどのくらいの頻度で使用するかにもよりますが、駐車スペースは日々の生活にも関わる重要なポイントとなります。
今現在だけではなく、将来の生活も含めて考えていくことで、より後悔ポイントが少なくなるのではないでしょうか。
メリット・デメリットとコスト面もふまえて検討していきましょう!
駐車スペースに関連して、駐車スペースの地面をどうするかについて考えた記事もありますので、こちらもぜひご覧ください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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