最近とても流行りのファミクロ(=ファミリークローゼット)は、SNSなどでもよく見かけますよね。
ファミリークローゼットは、家事動線が楽になる反面「匂いがこもる」「湿気が心配」「仕切りがなくて後悔した」という声も多い間取りです。
わが家も実際に採用して、よかった点・失敗した点の両方を感じています。
この記事では、実際にファミリークローゼットを使って感じた
「便利だった点」と「正直ここは後悔した点」の両方を、匂い・湿気・仕切りといった気になりやすいポイントを中心にまとめています。
家づくりで後悔したくない方は、ぜひ最後までお付き合いください。
わが家のファミリークローゼット|間取りと使い方

「ファミクロ」とは、名前の通り家族みんなで使うクローゼットのことを指します。
わが家のファミクロ(1階)は、以下のような動線で作っています。
お風呂⇔脱衣所(兼ランドリースペース)⇔ファミクロ⇔LDK
広さは約2.3畳。
洗濯物を干すランドリースペースと隣り合う間取りで、「洗う・干す・しまう」をほぼ移動なしで完結できるのが特徴です。
LDKとの間には引き込み戸を設置し、ランドリースペース側にはロールスクリーンを採用しています。
この仕切りのおかげで、
・来客時に生活感を隠せる
・匂いや湿気が直接LDKに流れにくい
といったメリットも感じています。
2.3畳のファミクロですが、子どもたちの服すべてと夫婦の普段着ほぼ全てを収納できています。
2階寝室にクローゼットを別に作っており、冠婚葬祭用の服や衣替えで入れ替える数着の服、季節外のアウターなどを収納しています。
私たちは普段スーツを着る仕事ではないので、スーツはすべて寝室のクローゼットに入れています。
普段着ない服しか入っていないので、日々の着替えのために2階に来る必要はありません。
ファミリークローゼットで後悔しやすいポイント

ここからはファミクロでの後悔しやすいポイントについて解説していきます。
キッチン横のファミリークローゼットは匂いが気になる?
わが家のファミクロはLDKと隣接しており、LDKの中でもキッチンがすぐそばにあるため、冷蔵庫やゴミ箱とも近くにある間取りになっています。
普段の料理で出る匂いはそこまで気になりませんが、焼き肉やお好み焼きなど、匂いが出やすい焼き物だとやや気になるかもしれません。
キッチン横のファミリークローゼットにする場合は、料理によって匂いが気になる可能性は十分にあるでしょう。
洗面所近くのファミリークローゼットは湿気がこもる?
ファミリークローゼット内にカビが生じて困ったことや、湿気がかなり高くなることはありませんが、湿度が高くなりやすい夏はやはりなかなか洗濯物が乾きません。
ですので、わが家では除湿機がマスト!
こちらの除湿機を使用しています。コスパが良いのが◎!
また、半永久的に使える!という調湿木炭もファミクロ及び洗面所に置くようにしています。一般的な除湿剤と比較して、繰り返し購入する面倒もないので、とてもラクだと感じています。
必ずしもこれを置いたことで効果がある!と断定できませんが、住んで5年、湿気が気にならない理由のひとつかと感じています。
ファミクロに仕切りは必要?来客時・生活感の問題
ファミクロ内で着替えをする場合、仕切りがないと丸見えになってしまう問題があります。
わが家はまだ子どもが幼いですが、今後成長していくとやはり大問題⋯
そのため、先に記述している通り、わが家では2箇所仕切りを作っています。
ファミクロ⇔LDK:来客時も考えて引き込み戸
ファミクロ⇔ランドリースペース:家族だけが使うスペースのためロールスクリーン
現在のところは問題なく生活できていますが、子どもたちが成長するとどうなるかわからない、というのが懸念かもしれません。
それでもファミリークローゼットを作ってよかった点
ファミリークローゼットには、湿気や匂い、来客時の視線など気になる点もあります。
それでも、実際に暮らしてみて「やっぱり作ってよかった」と感じる場面は多くあります。
わが家が感じているメリットを、リアルな生活動線とあわせて紹介します。
お風呂に入るのがとても楽

①リビングからファミクロに入って着替えを出す
②脱衣所で服を脱ぎ、ランドリーボックスに入れておく。
③そのままお風呂に入る。
④お風呂から出て、脱衣所もしくはファミクロで着替えてリビングに戻る。

ラク!!
脱衣所の横に洗面所があるので、スキンケアや髪を乾かすこともすぐにできます。
お風呂のたびに着替えを取りに行くという手間もなくスムーズに入浴をすることができます。
また、夫の帰りが遅くすでに子どもたちが眠った後だったとしても、余計な物音をたてて子どもたちを起こしてしまうような心配もありません。
朝の支度もとても楽
朝の支度も同様です。
朝、2階の寝室から1階に降りてきて、その後は一度も2階に上がる必要はありません。すべて1階で完結できるため、1分1秒の時間が大切な朝も時間を効率的に使えます。
夫は仕事に行く時間が早いのですが、朝の支度をしているときにはまだ子どもたちがが眠っていることもあります。
ここでも子どもたちを起こしてしまう心配はありません。
何より洗濯動線がとても楽

ひらこがいちばん感じるのはここです!
①脱衣所のランドリーボックスから洗濯する服を取り出す。
②同じく脱衣所に置いてある洗濯機に入れて洗濯する。
③洗濯が終わったら脱衣所に設置しているポールに干す。
④乾いたらファミクロにしまう。
このように、洗濯物を持ってあちこちに移動する手間はないですし、脱衣所とファミクロで洗濯のすべてが完結するのは、本当に楽です。
以前のマンションでは、洗濯機が置いてある脱衣所(兼洗面所)には洗濯物を干すスペースはなかったため、濡れて重くなった洗濯物を干す場所まで移動していましたが、とにかく重い!
腰も痛くなり非常に辛い作業でした。それがなくなったので洗濯も快適に行うことができています。
後悔ポイントを理解したうえでも、満足度は高い
ファミリークローゼットは万能ではありません。
後悔ポイントにつながりやすい点もたくさんあります。
それでも、
- 家事動線の良さ
- 毎日の支度のしやすさ
を考えると、わが家にとっては「作ってよかった間取り」だと感じています。
向いている・向いていないは家庭ごとに違う
ファミリークローゼットは、
- 家族構成
- 生活リズム
- 間取りや広さ
によって、満足度が大きく変わります。
最後に、後悔しないために事前に考えておきたいポイントを整理します。
ファミリークローゼットは便利。でも後悔しないために考えるべきこと

ファミリークローゼットは、洗濯や身支度の動線が整い、暮らしを楽にしてくれる便利な間取りです。
一方で、湿気や匂い、来客時の視線など、配置や使い方によっては後悔につながりやすいポイントもあります。
大切なのは、
「流行っているから」「便利そうだから」ではなく、
自分たちの生活に本当に合っているかを具体的にイメージすること。
- 洗面所やキッチンの近くに配置して問題ないか
- 仕切りや換気などの対策はできそうか
- 将来の家族構成や暮らし方に合っているか
こうした点を事前に考えておくだけで、後悔のリスクはぐっと減らせます。
わが家の場合、完璧ではないものの、生活動線の良さや日々の家事のしやすさを考えると「作ってよかった」と感じています。
ファミリークローゼットを検討している方は、メリットだけでなくデメリットも理解したうえで判断していってもらえたらと思います。
この記事が、後悔のない家づくりのヒントになれば嬉しいです。
ファミリークローゼットは便利ですが、家全体の広さや間取りとのバランスもとても重要です。
広さについての記事はこちら。
水回りに関連して、ランドリールームの有無にも悩む方もいるかもしれません。
水回りの床材の代表、クッションフロアについての記事はこちら。
間取りや動線は、1か所だけでなく家全体のバランスが大切です。
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